千葉の花き
千葉県の花きは、市場関係者から「千葉県を一回りすると花屋ができる」と言われるほど、栽培される花の種類は多彩で、その産出額は全国第2位(187億円:令和3年)です。
切花の主な生産品種は、「ユリ」、「カーネーション」、「ストック」、「洋ラン」、「バラ」などです。
鉢花では、「シクラメン」や「ベゴニア」など、観葉植物では「ゴールドクレスト」が主な生産品種となっています。
カーネーション
千葉県のカーネーションは、一本の茎にひとつの花を咲かすように仕立てるスタンダード系と、ひとつの茎から何本かに枝分かれして花が咲くように仕立てるスプレー系が同じ比率で作付けされ、多様なニーズに応えるため200を超える品種が栽培されています。首都圏に近い地の利を生かして開花した状態での出荷にも取り組んでいます。
主な産地は、南房総市、鋸南町、鴨川市、香取市で、切花の産出額は9億円(令和3年)で、全国第4位です。
ストック
千葉県のストックの主な生産地は、館山市、南房総市、夷隅地域、山武地域で、スタンダード系およびスプレー系品種を生産しています。世界で初めてスプレー系の「カルテッド・シリーズ」を発表するなど、国内だけでなく海外の市場でも高い人気を得ています。
洋ラン
千葉の洋ランは、昭和40年代から生産が始まりました。主な生産地は、南房総市、山武地域、千葉市、旭市、香取市などで、主に「コチョウラン」や「カトレア」、「シンビジウム」などが生産されています。
鉢花の産出額は、28億円(令和3年)で全国第4位です。