千葉の植木

千葉の植木

千葉県は全国有数の植木生産を誇り、令和2年の出荷額は約40億円となっています。
伝統ある優れた造形技術によって作られる「庭園用樹木」や、公共から民間まで利用されている「公共・民間緑化用樹木」、自宅を中心に利用される「ホームユース用鉢植木」と、様々な用途に応じた生産が行われています。

庭園用樹木(造形樹)

伝統ある優れた造形技術により、庭園用の造形樹として、マキ類、マツ類、ツゲ類、キャラボクなどを生産しています。海外でも高く評価され、中国・ベトナムをはじめ、アジアやEU諸国への輸出も行われています。
また、庭園樹として、自然樹形や紅葉が美しい、ハナミズキ、モミジ、シャラなどの多種多様な樹種生産も用途に合わせて行われています。

〈主な種類〉
○ 造形樹
マキ類(イヌマキ、ラカンマキ)、マツ類(アカマツ、クロマツ、ゴヨウマツ)、キャラボク、ツゲ類(イヌツゲ、キンメツゲ)、ヒバ類(チャボヒバ、ビャクシン)、クロガネモチ

○ 庭園樹
ハナミズキ、ヤマボウシ、シャラ、ソヨゴ、エゴノキ、モミジ類、ソテツ

〈主な産地〉
九十九里沿岸(匝瑳市、東金市など)、北総台地(八街市など)

〈千葉県植木伝統樹芸士・千葉県植木銘木100選について〉
県では、伝統的な樹芸技術および知識を持つ者や、その技術によって仕立てられた植木を認定しています。「千葉県植木伝統樹芸士」「千葉県植木銘木100選」については、以下のページを御覧ください。
https://www.pref.chiba.lg.jp/seisan/ueki/

イヌマキ

イヌマキ

アカマツ

アカマツ

公共・民間緑化用樹木、グランドカバープランツ

公園や街路樹、工場やビル周辺などの緑化用に、クスノキ、カシ類、タブノキ、シイ類など、多くの樹種を生産しています。
また、地面を覆うグランドカバープランツは幅広いニーズに対応することができ、ガーデニングや空き地の緑化に用いられています。最近では、屋上緑化向けにマット化され、取り扱いが容易な、「マット植物」も生産しています。

〈主な種類〉
○ 緑化用樹木
サクラ、ケヤキ、ハナミズキ、ヤマボウシ、カシ類、カエデ類、ツバキ類、クスノキ、ヤマモモ、マテバシイ、ナツツバキ、ヒバ類、シャリンバイ、トベラ、サカキ類、サツキ・ツツジ、アベリア

○ グランドカバープランツ
ササ類、ヘデラ類、タマリュウ、リュウノヒゲ、シャガ、ヒメイワダレソウ、ヤブラン、コニファー類

〈主な産地〉
北総台地、九十九里沿岸、君津地域

クスノキ

クスノキ

ブルーカーペット

ブルーカーペット(コニファー類)

ホームユース用鉢植木

ホームユース用をはじめ、業務用にも利用される多くの樹種を鉢で生産しています。
取り扱いが容易で、そのままでも鑑賞できるため、需要が高くなっています。
特にコニファー類は建物の洋風化に伴い、全国に先駆けていち早く生産を開始し、その品種数、生産量は全国トップクラスとなっています。

〈主な種類〉
コニファー類、ヒイラギ類、果樹類(かんきつなど)、オリーブ、シマトネリコ、トキワマンサク、マサキ、ニューサイラン、ハーブ系樹木(ローズマリーなど)

〈主な産地〉
北総台地、九十九里沿岸、君津地域

オリーブ

オリーブ

ゴールドクレスト

ゴールドクレスト(コニファー類)

関連情報

○ 植木ガイドブック
上記の樹種などをまとめた植木ガイドブックを公開しています。
千葉の植木ガイドブック(PDF

○ 植木輸出相談窓口のご案内
県内の植木生産者に対する輸出相談窓口を開設しています。
https://chiba-engei.or.jp/exportconsultation.html

千葉の植木ガイドブック

千葉の植木ガイドブック

○ 植木輸出向けPR動画(英語版)

千葉県植木生産組合連合会輸出入部会が作製した植木輸出向けPR動画を紹介します。

美しき千葉の植木(令和3年度作製)

植木の街(令和4年度作製)

○ 生産者と実需者を結ぶ見本園

令和2年度から、千葉県園芸協会種苗センターにて、常設の見本園を開設し、実需者との交流を図っています。新しい取引も始まっています。
https://www.pref.chiba.lg.jp/seisan/ueki/mihonen.html

2020年 冬

2020年 冬

2022年 春

2022年 春

2021年 秋

2021年 秋

交流会の様子

交流会の様子