千葉の野菜
千葉県は、温暖な房総半島に位置し、県域すべて東京都心から100km県内に収まるという特色を有しています。この恵まれた自然環境と大消費地に隣接した立地条件のもと、首都圏における重要な野菜供給地として発展してきました。
千葉県で栽培されている代表的な露地野菜としては「ねぎ」「だいこん」「にんじん」「キャベツ」などがあり、施設野菜としては「トマト」や「きゅうり」などがあります。また、いも類では「さつまいも」の栽培が盛んです。これらの品目以外にもさまざまな野菜が栽培されており、県産野菜の「旬」は年間を通じて途切れることはありません。食卓に上がる野菜のほとんどが千葉県で栽培されているといっても過言ではないでしょう。
ねぎ
千葉のねぎの主な生産地は、柏市、松戸市、山武市、横芝光町、茂原市です。
東葛飾地域で栽培される「坊主不知ねぎ」、九十九里地域で栽培される「海っ子ねぎ」などが有名です。ねぎの産出額は全国第2位の138億円(令和3年)です。
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さつまいも
千葉のさつまいもの歴史は、江戸時代(元文年間)に、飢饉を救うためのさつまいもの試験栽培が、青木昆陽(あおきこんよう)によって現在の千葉市幕張で行われたことが始まりです。
主な生産品種は、ねっとりとした甘さが特徴で焼き芋に向く「べにはるか」「シルクスイート」、ホクホクとしたおいしさが特徴で天ぷらなどに向く「ベニアズマ」です。主な生産地は、香取市と成田市で、産出額は全国第2位の188億円(令和3年)です。
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にんじん
千葉のにんじんの主な生産地は、富里市、八街市、船橋市、山武市、成田市、香取市です。千葉、東葛飾地域では4月~7月に収穫される「春夏にんじん」が、印旛、山武、香取地域では11月~3月に収穫される「秋冬にんじん」の栽培が盛んです。全県あわせた産出額は、全国第2位の96億円(令和3年)です。